オタク目線で見えるミンユンギさんの話

 

ねえオタクさんの推しってどんな人?って聞かれたら、花様年華を連れてきた人と答えたいなあと最近思い始めました。なにも知らない人が聞くと???ってなるしかないけど、わたしが納得してそう言えるんならそれでいいんです。エモエモフレンズのアミなら分かってくれそうだし(そう?)

 

では、花様年華を連れてきてくれた人の、どこが好きなんだろうと考えたときに、すぐ答えは出ないんですよねこれが。なのでいつ聞かれてもいいように(聞かれない)、ここに書き残しておこうと思います。ツイッターでそれ見たでって話が出てきても、それが多分サビの部分に当たるのでさら~っと流してもらえたら嬉しいです。

 

防弾少年団のメンバーを全員知らない、全員同じ顔に見える現象だったときでも、ユンギさんだけは何故か見分けがついていたことを覚えています。スガじゃなくてシュガなんだ、、へえ、、って思った気がする。CDショップという仕事柄、展開を作るのにいろいろ調べた時に彼の担当が「ラッパー」と書いてあることにびっくりした記憶もあります。こんな小さくて(失礼)可愛い顔の人がラップするの?ぐらいにしか思っておらず、まさかこんなに深い沼を持つ人だとも思いませんでした。

 

そんなわたしが防弾少年団にハマったのは突然のことすぎて、なぜか帰り道に頭の中に流れてきた「マニマニ~~」というメロディーの曲を思い出したくて、調べて、そういえばこれのフルってどんなんなんや?というところからMVを見た、そのせいでこのザマですよ(呆れ)MVが繋がっていることを知り、遡り、WINGSのムービー解説まで読んだ。そこまでが一瞬の話でした。

 

当時のわたしはちょっと色々あったせいで精神衛生的によろしくない状態だったんですが、もうそんなこと忘れてストーリーを理解しようと必死になった。初めて触れるK-POPとかヒップホップっていうジャンルにわたしが手を出せたのは、あのMV群あってのことだと思うので、ビッグヒット先輩感謝永遠に、、MVを見ているうちに「曲めっちゃええやんけ……」とあっという間にズブズブとハマり、自分の店でCDをあるだけ買い揃え、(店長に驚かれた)言葉も分からない早口のラップをひたすら聞いた。歌詞の訳を見てもごもごと咀嚼しながら聴き込んでいるうちに、なんとなく自分が強くなったような気がしてきて(錯覚)、今までうじうじ悩んでたことをあまり気にしなくなったんです。不思議。21世紀少女を聞くと無敵な気分になりませんか?そういう感じです。何もしたくなくて塞ぎ込みがちだった生活が急に楽しくなりました。顔と名前もいまいち一致しない、全く読めない違う言語で歌われた言葉に、間違いなくしっかり救われてしまって自分でも驚きました。もっと早く知っていたかったなあとよくおもうけど、どこかで見たツイートに見習って、わたしにとって一番防弾少年団が必要だったのはきっとあの時なんだろうなと思うことにしました。心がふっと軽くなった感覚をずっと覚えていて、今でも思い出すと泣きそうになるので馴れ初め(違います)はここまでにします。

 

いつからどういう経緯でユンギさんを推すようになったのか、実はよく覚えていません。気が付いたら好きだった。何も知らないときにふつうに可愛い顔~って思ってただけだった人が、今にも人を殺しそうな形相で過激な言葉を吐いている、かと思えば歯茎を満開にして笑う、なんだこれは、、(?)と思ったことは覚えているので、多分そういうことだったんだと思います。ここまできて、やっと推しの好きな部分を語り始めます。早くも疲れが見えてきました。死ぬほど暇な人は引き続きよろしくお願いします🤲そして推しという最強のフィルターがかかった目線での話なので妄言2000%です。それを踏まえた上でどうぞ。

 

ラップの技術や曲の作り方などは素人的に語れるところはない(無知すぎる)ので、そういうのはそういう人に任せて、あくまで一オタクから見たユンギさんを書きます。個人の意見なのでほえ~~って感じで軽く流して読み終わる頃には忘れてください。

 

 

「カーブ」と「ストレート」

ユンギさんを見ていて印象的だなあと思うのが、インタビューでの受け答えです。リーダーであるナムさんはすんごく頭の回転が早くて、その場にあった適切な答えを、頭の中を引き出しを猛スピードで一気に開けて探して言葉を選んで話している感じがするんですが、ユンギさんは真逆だよなあと思うんです。竹から生まれたんか?ってぐらいズバッと、最初からそう言うと決めていたみたいに話すところがすごく対照的で、この二人が一緒のチームにいてよかったと思うことがよくあります。答えづらい質問を、はぐらかしたと思えないほど綺麗に言葉を変えて躱すのが上手いナムさんと、そんな質問にも凛とした答えをひとつだけもっていて、それを直球で投げるユンギさん。

 

 

「過程」と「結果」

もう一つ二人で対照的だなと感じることがあって、ナムさんとユンギさんの二人が重きを置く部分の話です。どっちがいい悪いではなくて、見ていてこちらが感じる部分の話です。二人とも音楽を作って発表していくことに並々ならない情熱を注いで、大きな舞台からヘイターたちを嘲笑っている訳ですが、ミクテの歌詞やら話している内容を見ていると、二人は似ているようで似ていないんだなとつくづく思います。真偽は知らないから印象の話ね(しつこい)

 

歌を作ったり、その歌を作るきっかけだったり、携わってきた人、物、大きな賞への道のりだったり、ダメだった物、失敗作、その他諸々の成功への「過程」「道のりに感じたこと」を大切にするイメージなのがナムジュンさん。

 

対して、歌を完成させること、1位を獲ること、大きな舞台に立つこと、自分をバカにしてきた人たちを見返すこと、賞を獲ること、分かりやすく見える「成功」「結果」「数字」にこだわるのがユンギさんであるイメージです。そうやってこだわった結果成功してみせてくれるからかっこいいんですよね本当に、、こう話してみると正反対だけど、歯車みたいにうまくはまっているからちゃんと回っていて、そこにホソクさんというこれまた唯一無二の色を持ったラッパーが入ってくるから、防弾少年団のラップラインはとんでもねえな!と思うわけです。

 

そして彼は有言実行の鬼じゃないですか。世界がユンギさんのために回ってる?って錯覚しそうなぐらい、口に出したことを実現してみせる。え~~~~わたしの推しめっちゃかっこいいじゃん……………………(新鮮に驚く)

グラミーなんてとんでもない、って思ったけど、ユンギさんが言ったからにはきっと実現してしまうんだろうなと楽しみにしてます。ミクテで次はビルボードって言ってたのに、もう超えてしまったんやな……

 

 

「前に行きたきゃファーストクラス予約したら?」

お前はエコノミー人生 俺の後ろだろ、と続く訳ですがもう頭が上がらないったらない。名曲AgustDで一番好きな歌詞です。ユンギさんの厭世的な感性が惜しげもなく大爆発して残ったのは灰だけ、な感じのミックステープ。わたしが死んだら葬式で流してください、skitも全部。(遺書)心臓の弱いオタクなのでThe lastだけは覚悟を決めないと聞けなくて、まだ数回しかちゃんと聞けてない、弱すぎる。

 

こんなことを歌にして全世界に見せるほどのエネルギーはどこから生まれるんだろうと考えたときに、ユンギさんの場合は「負」のエネルギーなんだろうなと勝手に予想を立てました。言われた悪口、減らないアンチ、自分の弱さ、過去、自分を取り巻いてきた全ての負のエネルギーをどうにか消化させて、諦めを怒りに変えて、メロディーを打ち込んで歌詞を殴り書いたんじゃないかと、思ったりするんです。

ユンギさんは自分の弱いところを見せる強さを持った人だとは思うけど、痛みを感じない訳じゃないじゃないですか、人間だし。だけど今のユンギさんを見ていると、今まで受けてきたものを拾い集めて繋げて、何を投げられても豪快に打ち返してホームランにしてみせるようなとんでもバッドを持っているような気がします。気に入らないものに音楽で喧嘩を売って煽りあげる最近の感じほんとに好き。代わりに泣いてあげたいと思えど叶わない無力なオタクは、やったれやったれ打ち返したれ~とヤジを飛ばします。

好きなバンドの曲の一部に「大丈夫だ あの痛みは忘れたって消えやしない」という歌詞があるんですがそれを聞くたびになぜかユンギさんの顔が浮かびます。何を言われても表情一つ変えずに気にしていないようにしながらどれだけの痛みを受けて、忘れてきたんだろうと考えると日が暮れて朝になりそうです。

ところでユンギさんって青い炎みたいですよね(突然どうしたの?)静かに揺れていて穏やかに見えるけど、触ったら死ぬほど熱いみたいな、そういう感じ。もしユンギさんが見るからに情熱的に、体育会系な感じでやってやろうぜ!って感じの人だったらと考えたらちょっと面白い。内に秘めたものをうまく使って、言葉で出来た盾と剣で戦っているような、そんなユンギさんの背中が大好きです(何の話)

 

 

「first love」

この曲がね、好きなんですよ(そうですか)

でも聴くと体力を激しく消耗するのでたまにしか聴けません。しんどい。AgustDの曲みたいに棘があるわけでもないのに、胸がぎゅうっと掴まれて死にそうになる。ストリングスが入ってるのがもうずるいと思う。最初はただ話しているみたいなのに、途中からの切迫感がとんでもなくて逃げたくなります。音楽を切って離せないユンギさんとピアノは本当に運命共同体なんだなと思ったし、「人生の始まりから終わりまでを見守る役目がお前にはあるから」って言葉やばくないですか、、?来世はユンギさんのピアノかキーボードか音楽機材になりたい。

 

聞いていると逃げたくなる理由の一つに「死ぬほど苦しそうな息継ぎ」があげられます。

ユンギさんの息継ぎって基本的に苦しそうで、息継ぎをする度に寿命を削っているようだといつも思います。すごく短い隙間で細い喉を搔き切るみたいに空気を取り込んで、ヒュウっていう音がする感じ。その音がずっと怖くて、怖いけど大好きなんです。生に執着しなさそうな男が、思いの丈を吐き出すために酸素を取り込む行為であって、命を削って紡がれる歌詞の尊さときたら通常の5億倍まで跳ね上がります。

WINGSツアーのfirst loveのパフォーマンスを見ていても、この人はこのままここで力尽きて死んでしまうんじゃないかと思います。毎回真っ赤なライトの中に帰っていくユンギさんを見て「アンデェ~~~~~~😭😭😭😭😭」って叫ぶ(病院送り)

 

 

「93」

ユンギさんが生まれたのが93年で良かったなあと思うし、リーダーがナムさんで良かったなあと思うという話。姑のように小言を言うボスみたいなユンギさんが、グループの「次男」であることに神様の配慮と運命を感じます(???)もしユンギさんが長男だったりリーダーであったなら、今の防弾少年団の空気ではなかったんだろうなと思うのです。決して貶しているわけではなくて!次男には次男の役割があって、明確に決められているわけじゃないけどもユンギさんがぴったり居心地よく嵌ることができるポジションがあって、それを全うされていてすごいなという結論です。

弟たちに小言を言って叱るのが自分の役目だと話してたり、その上に包容力の化身のような長男がいるのでユンギさんもろとも丸っと包み込まれているのもほっこりする。個人的に、ユンギさんがソクジンさんに「ヒョン!」と呼びかけるのを見ると「お、弟だ~~~~!!!」って叫びたくなる。謎に興奮してしまう。

口うるさく小言は言えどグループの統括はリーダーの役割だという引き際があるというか、口を出すべき時と出さない方がいい時をしっかり見極めてるんだろうな、、会食で言っていたテヒョンくんとジョングクさんに長いメッセージを送ったとかそういうエピソードを聞いて、より一層「次男」のユンギさんが好きになりました。見ていないようでちゃんと見ていて、必要な時には手を差し伸べてくれるユンギさんってすごく素敵なお兄さんでは????(今更?)

 

 

「天才」

みなさんもうご存知かと思いますが、わたしの推しって天才なんですよね。天才を推してるわたしのことすら誇らしくなるぐらい、それはもう天才なんです。生まれ持ったものだってそりゃもちろんあるけれど、ユンギさんの場合はそれを絶対に「手放さなかった」ことに意味を持つタイプの天才なんじゃないかと思います。こんな高いところまで上がってくるまでの、わたしの知っている範囲のことを思い出すだけで「わたしなら諦めるか死んでた」と思う。最初は家族にも理解されず、作った音楽も金にはならない、お金もない、そんな状況でもまだ夢を追いかける熱量を持った人が天才じゃない訳ない。

 

突然の私ごとで恐縮なんですが少しだけお話します。自分自身も小さい頃から音楽をやっていて、その道に進むことしか考えていなかったんですが、いろんな理由が重なってその道が途絶えてしまいました。諦めずに足掻いて努力すればまた道は開けたんだろうけど、とにかくショックで何も出来なくなって全部放り出したんです。でも結局は音楽が好きで、好きなことに携わりたかったから今の仕事をやっているわけなんですが、本当は自分も表現者になりたかった。そんなこんながあるから、ユンギさんがかっこよく見えて仕方ないんじゃないかなと思います。勝手に自分の姿を重ねては消して、自分の出来なかったことをとんでもない生命力でやり遂げてみせた姿がいつ見ても本当にかっこいいんです。才能と成功を渇望して努力を怠らず、ずっと続けることがどれだけ大変だろう。こちら側には見えない悪意や逆境だって死ぬほどあっただろうに、続けてくれてありがとうという気持ちしか出てきません、、彼の人生に見合う対価を全て受け取って、誇らしげに掲げてほしい。

 

 

「円陣の向かう先」

防弾少年団はすごく個性的で各個人が特化型であるけど、その七人がチームとして一緒に歩んでいる事実がもうとんでもないと思いませんか?(語彙力全焼)

一つの心臓を分け合った七人の少年、七度の鼓動が一つの前進、立ち止まっても六人がいて、円陣を組むと七人が繋がる。語弊があるかもしれないんですが彼らは前向きなグループというよりかは怖がりだと思うし、一歩を踏み出すのもすごく大きな勇気を七人で振り絞って歩んでいっているように見えるので、その中にユンギさんがいることを考えると涙が出そうになります。あんな共同生活とかグループっていうものが向いてなさそうなのに、、、(失礼)

デビュー前に怪我をした時に、言うと事務所に切られると思って言わなかったって話を聞いた時に胸が締め付けられて死ぬかと思いました。そんな風に下を向いて自分の道だけを睨みつけていたユンギさんが、六人と肩を並べて切磋琢磨しながら階段を上がっているんだなあ、よかったなあ、、七人の行く末なんか誰にも分からないけど、出来ることなら終わる時まで見届けたい。

 

 

「授賞式 どうしていつも はしっこに」(心の五七五)

「次の目標はビルボード」「オリンピックスタジアムでライブがしたい」「ビルボードでパフォーマンスをしたい、チャンスをください」「次は、、グラミー?」どれもこれもユンギさんの言い放ったどでかい目標だったと記憶してるんですが、いざなにか大きな賞をもらったときのユンギさんめちゃくちゃ慎ましやかで可愛くないですか?(何の話?)誰よりも大口を叩いてみせるのにそれが叶った途端にそんなはしっこで、、照れ臭そうに笑ってるの、、why何故に………そして最高に照れ臭そうに、だけど嬉しそうに笑う顔が本当に可愛くてこっちまで幸せになれるのでこの世の賞という賞全部あげたい。あとトロフィーを大事そうに見つめるユンギさんは世界遺産に登録した方がいいと思います。世界をあげて守ったほうがいいよあんなの、、

 

 

花様年華

わたしの花様年華を連れてきてくれたのはユンギさんですが、果たしてユンギさんにとっての花様年華はいつなんだろうと考え始めました。2016年の花様年華オンステージのインタビューで、「今この瞬間が花様年華だと思いますか?」と聞かれたユンギさんは「そうじゃなかったらいいと思います、これ以上明るい未来がくると信じてるので」と言っていました。それを2018年の今見ると本当にその通り、あの頃より大きな会場で、あの頃よりたくさんの人の前でコンサートをしているし、出したアルバムはとんでもない記録を残した。今のユンギさんに同じ質問をすることはできないけど、もし出来たとしたら何て答えるんでしょうね~、、欲張りだと言っていたユンギさんならまだだと言うかもしれないし、いつか(考えるのも恐ろしいけど)活動が終わる時、思い返してみたら全部が花様年華だったと言うのかもしれない。

 

しがないオタクの目線から見ればいつだっていいものを作ろうと努力を続ける少年団は輝いているし、どんな記録を作ろうと作るまいとあまり関係ないんですけどね。記録を多く作るから好きな訳じゃないし、あの子たちがやってきた努力に見合った賞賛を受けられればそれでよいのです。だから彼らが自分達の打ち立てた数字に縛られずに、ずっと自由にやりたい音楽をやってくれたらいいなあと思います。防弾少年団の音楽が周りの大人のためのものにならなければいいとずっと願ってます。

ユンギさんはきっと色々考えて高いところにいるのが恐ろしいと思うかもしれないけど、毎日が花道でなくてもいいんです、ユンギさんの掲げる目標が無くなったっていい。だってユンギさんが好きだもん~~~~(IQ2)

推しなんて生きてくれてるだけでこっちは丸儲けなので、今日も韓国の方角に手を合わせて寝ます。

 

 

そして余談なのですが、わたしが防弾少年団にハマってから、あまり手をつけていなかったお店のK-POPコーナーを勝手に改造しまくった結果、コーナーにたくさんお客さんがついてくれるようになりました。今まで振るわなかったK-POPの売り上げが防弾少年団のおかげですごく上がりました、色んな意味でありがとう防弾少年団、、、!

 

長くなりすぎたのでもう終わります。ここまで読んでくれた人はいるんでしょうか、いたらありがとうございます。有意義に無駄な時間は過ごせましたか?

 

音楽を諦めないでいてくれてありがとう、バンPDさんに騙されてくれてありがとう、アイドルになってくれてありがとう。わたしが見つけるまでアイドルでいてくれてありがとう。わたしはこんなに助けられているのに、それに見合ったお返しが出来ないなあといつも悔しいです。だけどずっと邪魔にならないように見守っていたいので、時間が許すまでずっとステージに立っていて欲しいです。

ユンギさんの作る音楽に力をもらった多くの中の一人は、今日も日本のすみっこでせっせとポップを書いています。大好きだ~~!!お粗末様でした!

 

 

 

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